結局どれがいいの?PLAUD NOTE・PLAUD NotePin・Nottaの録音・文字起こし精度を比較してみました

「Web会議を録音したいけど、どのツールがいいんだろう…」
「PLAUD NOTEとNotta、よく聞くけど、結局どっちが合ってるの?」
「仕事のスタイルによって、最適なボイスレコーダーって違うの?」

Web会議の録音ツールを探していると、たくさんの選択肢があって、かえって迷ってしまいますよね。それぞれのツールの良いところばかりが目について、決め手が見つからない…。

本記事では、今最も注目されているAIボイスレコーダー「PLAUD NOTE」「PLAUD NotePin」と、多機能な文字起こしアプリ「Notta」の3つに絞り、その実力を徹底的に、そして正直に比較します。

スペック表をただ並べるだけでは伝わらない、それぞれの「個性」や「得意なこと」、そして「ちょっと苦手なこと」まで、包み隠さずお話しします。

「私の使い方なら、これ一択だな!」と、最適なツールを選べるようになっているはずです。

本格的な比較に入る前に、まずはこの表を見て、ご自身の普段の姿を思い浮かべてみてください。

「ああ、自分はこういうタイプかも」と、直感で感じていただくだけでOKです。

こんなあなたに PLAUD NOTE PLAUD NotePin Notta
仕事のスタイル オフィスワークと外出が半々。
スマホでの通話録音も必須
とにかくアクティブ!
ハンズフリーで会話を録りたい
基本はデスクワーク。
PCでのWeb会議がほとんど
ツールのイメージ ポケットに忍ばせる
「万能な手帳」
身につける「小さな相棒」 PCの中に住む
「忠実な秘書」
一番の強み 対面も通話もこなす
オールラウンドな録音力
洋服に留めておける
圧倒的なハンズフリー性能
Web会議での
揺るぎない安定感と話者識別
選ぶ決め手 「どんな会話も、確実に」 「どんな瞬間も、身軽に」 「どんな会議も、正確に」

PLAUD NOTE、PLAUD NotePin、Nottaの精度を比較

3つのツールを同じ土俵に乗せて、その実力を項目別にガチンコで比較していきます。

  • 物理デバイスで一瞬を逃さない「PLAUD NOTE
  • ChatGPT連携の新星「PLAUD NotePin
  • ソフトウェアで安定感抜群の「Notta

それぞれが、どんな個性を持ったプレイヤーなのか。

「私が使うなら、どれが一番フィットするんだろう?」そんな視点で、じっくりとご覧ください。

文字起こし精度の比較

PLAUDの文字起こしです。

画像:ケータイ Watch

nottaの文字起こしです。

 

画像:ヒルトルフィリップ太郎公式サイト

まず結論から言うと、とても静かな部屋で、クリアに話された音声であれば、「PLAUD NOTE」「PLAUD NotePin」「Notta」ともに高い精度でした。

正直、「今のAIってこんなに賢いの!?」と、技術の進歩に驚かされるレベルです。

しかし、少し意地悪な環境、例えば専門用語が飛び交う業界の会議や、少し周りがザワザワしたカフェでの録音となると、ソフトウェアである「Notta」だ、というのが私の正直な感想です。

Nottaは長年にわたり音声認識技術だけを磨き続けてきたサービスであり、AIが学習してきた言葉のデータ量が豊富だからだと思われます。

特に、IT業界の専門用語に対する認識力は、他の2つよりも安定している印象を受けました。

以前参加したWebマーケティングのセミナーで3ツールを同時に試した時のことです。

「コンバージョンレート」や「CPA」といった単語を、Nottaはほぼ完璧に認識してくれました。

一方、「PLAUD NOTE」「PLAUD NotePin」の2つは、時々「カンバセーションレート」のような、惜しいけれど少し違う単語に変換されてしまうことがあったんです。

なので、とにかく文字起こしの正確性を何よりも重視する、あるいは専門的な分野で利用する機会が多いのであれば、「Notta」が最も信頼できでしょう。

ただし、一般的なビジネス会話であれば、PLAUD NOTEやNotePinでも全く不満のないレベルです。

要約機能の比較

PLAUDの要約です。

画像:morningstar

 

nottaの要約です。

画像:ヒルトルフィリップ太郎公式サイト

画像:ギズモード・ジャパン

「要約機能」に関しては、ChatGPT-4oを搭載した 「PLAUD NOTE」と「PLAUD NotePin」のPLAUDファミリーが一歩、いや二歩リードしている、というのが私の実感です。

Nottaの要約も、もちろん非常に優秀です。

ですが、「PLAUD NotePin」と「PLAUD NOTE」の要約は、ただ要点を並べるだけでなく、会話全体の文脈やニュアンスを深く汲み取って、人間が書いたかのように、自然なサマリーを生成してくれるんです。

あるブレインストーミングの録音を3つのツールに要約させた時のこと。

Nottaは、会議で決まったことを箇条書きで分かりやすくまとめてくれました。これはこれで、よかったです。

でも、PLAUD NOTEは、決定に至るまでの「議論の背景」や「AさんとBさんの対立した意見」までを簡潔に含めて要約してくれました。

単なる議事録としてだけでなく、後から議論のプロセスまでをしっかり振り返りたい、あるいは情報共有の質を最大限に高めたい、と考えるならば、「PLAUD NOTE」または「PLAUD NotePin」の要約機能が良いです。

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マインドマップ機能の比較

PLAUDのマインドマップです。

画像:ケータイ Watch

nottaのマインドマップです。

画像:テキトー教師|AI×教育×探究

「文字だけじゃなく、アイデアの繋がりをパッと見で把握したいな…」

議論の流れやアイデアの関連性を、視覚的に整理したい時、マインドマップ機能は本当に役立ちます。

この点においても、やはり最新のAIを搭載した「PLAUD NOTE」と「PLAUD NotePin」が生成するマインドマップが、最も実用的で、見ていて美しいと感じました。

色分けやアイコンなども自動で効果的に使ってくれるため、視覚的な分かりやすいです。

先日、「新商品のプロモーション戦略」についての会議をマインドマップ化させたところ、Nottaもキーワードを抽出してくれましたが、少し単語の羅列に近い印象でした。

それに対し、PLAUDは、「ターゲット層」「プロモーション手法」「予算」といった大きな幹を自動で作り、そこから「SNS広告」「インフルエンサー施策」「プレスリリース」といった具体的な葉を広げるような、まるで人間が作ったかのように整理されたマップを生成してくれました。

思わず「賢い…!」と思ってしまいまいた。

ブレインストーミングや企画会議の内容を、後から視覚的に整理し、新たなアイデアの源泉として活用したい、と考えている方にとって、「PLAUD NOTE」や「PLAUD NotePin」のマインドマップ機能はよいでしょう。

話者識別機能の比較

話者識別機能は、ソフトウェアとしてPCやスマホのマイクを直接コントロールできる「Notta」が、現状では最も安定して高い精度を発揮していると感じました。

PLAUD NOTEやNotePinは、一つのデバイスで部屋全体の音を拾うため、誰が話しているかを声紋(声の質)だけで判断する必要があります。

一方、Nottaは(特にWeb会議において)誰がマイクをオンにして話しているかというシステム的な情報も利用できるためだと思います。

5人が参加したオンライン会議で試したところ、Nottaはほぼ100%正確に「話者A」「話者B」と発言を分けてくれました。

PLAUD NOTEとNotePinも頑張ってはくれましたが、声が似ている男性の発言が混ざってしまったり、一人が咳払いしただけで別の話者として認識されたり、といったことが時々ありました。

参加者が多い会議の議事録を、発言者ごとに正確に作成する必要がある、という場合には、「Notta」を選ぶのが最もストレスのない選択だと言えます。

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録音時の文字起こしと話者識別の精度比較

リアルタイムでの文字起こしと話者識別という点では、Web会議にボットとして参加できる「Notta」が良いと感じました。

PLAUD NOTEとNotePinは、あくまで「録音した後の音声データを、後から処理する」します。

それに対し、Nottaは会議の進行と同時に、リアルタイムで音声をクラウドに送って文字起こし処理を行うことができます。

実際にWeb会議でNottaを使っていると、自分の発言が1〜2秒後には画面にテキストとして表示されていくのがわかります。

相手の話が聞き取れなかった時や、議論が白熱してメモが追いつかなくなった時に、本当に大きな助けとなります。

PLAUD NOTEやNotePinでは、これは体験はできません。

もし、会議中にリアルタイムで文字起こしを確認しながら議論を進めたい目的があるならば、選択肢は「Notta」一択です

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PLAUD NOTE、PLAUD NotePin、Nottaのシーン別おすすめ選択肢比較

各ツールの機能的な実力を見てきました。

でも、一番大事なのは「自分の使い方に合うかどうか」ですよね。

ここからは視点を変えて、「こんなシーンでは、どのツールが一番輝くのか?」という切り口で、ピッタリの選択肢をお伝えします。

会議やインタビューに最適なツール

仕事の中心が、予定された「会議」や「インタビュー」であるならば。

それは、クライアントとの重要なオンライン商談かもしれませんし、チームでの週次の対面ミーティングかもしれません。

このような、ある程度「構えて」録音するシーンでは、どのツールも活躍しますが、それぞれに得意な戦い方があります。

PCでのWeb会議がメインで、参加者も多いなら、話者識別の精度が高い「Notta」が最適です。PC上で全てが完結する手軽さも魅力ですね。

対面の会議が多く、スマホでの通話録音も必要なら、通話録音モードという唯一無二の機能を持つ「PLAUD NOTE」が活躍します。名刺サイズなので、相手に威圧感を与えずにテーブルに置けるのも、地味に嬉しいポイントです。

ハンズフリーでメモを取りながら、アクティブにインタビューしたいなら、ウェアラブルな「PLAUD NotePin」が面白い選択肢になります。相手に「録音されている」と意識させずに、自然な会話を引き出せるかもしれません。

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外出先や移動中の録音に適したツール

仕事が、デスクの上だけで完結しないかもしれません。

外出先での突然の打ち合わせ、移動中の電車でひらめいた貴重なアイデア、展示会での名刺交換の際の何気ない会話…

こうした、予期せぬ、そして一瞬のチャンスを逃さず記録したいというシーンでは、物理デバイスである「PLAUD NOTE」「PLAUD NotePinです。

PLAUD NOTEは、ポケットやカバンからすぐに取り出して録音するスタイル。

「よし、録るぞ」と意識してスイッチを入れる、「デジタルな手帳」のような感覚です。64GBという大容量ストレージを内蔵しているので、スマホの容量を気にせずガンガン録音できるのもいいですね。

一方、PLAUD NotePinは、シャツの襟やジャケットのポケットに留めて、常に身につけておけます。

「録音するぞ」と意識することなく、目の前の会話やひらめきを、タップ一つでキャプチャできます。

こちらは、まさに「身体の一部になるメモ」。内蔵ストレージはなくスマホ転送が前提なので、より身軽でアクティブなシーンに向いています。

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日常的なメモ取りやアイデア記録に最適なツール

議事録というほどではないけれど、日々の学びや気づき、頭に浮かんだアイデアを、もっと気軽に、そしてもっと賢く、自分の資産として記録しておきたい、という使い方です。

このような、日常的な知的生産では、最新のAIを搭載し、身軽に使える「PLAUD NotePin」が、最も使いやすいと感じます。

Nottaの機能は少し本格的すぎますし、PLAUD NOTEは少しだけ「仕事モード」な感じがします。

その点、NotePinはスマホアプリなのでいつでも起動でき、録音した内容をただ文字にするだけでなく、AIが様々な角度から情報を加工してくれるからです。

最近、散歩中に気になったことや思いついたことを、胸元に留めたNotePinに話しかけて録音しています。

後からそれをAIに要約させたり、マインドマップに展開させたりすると、「ああ、自分はこんなことを考えていたのか」と思考が整理され、新たな発見があるんです。

なので、仕事の議事録だけでなく、読んだ本の内容、セミナーの学び、日々のアイデアなどを、楽しく、深く自分のものにしたい、と考えているならば、「PLAUD NotePin」がよいでしょう

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